一歩進んで二歩下がる

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「ちょっと!危ないから、ねえ、こっちに座ろう、ね?」  オイタをしている気分になるのはどうしてだろう。多分、これは全て鴻池のせいだと思う。落ち着かせて丁寧に上着を脱がせてやる。止めないのかって?  ま、さ、か!  当然でしょう、溜まったもんはきちんと処理しないと爆発してしまう。  「あの……ともさん?看病して頂かなくても私は元気ですから」  元気じゃない人を脱がせる趣味はないよね、うん。  「鴻池、だあってさ、服着てたらセックスできないよね?」  「はあぁぁぁあっ?」  耳がキーンとした。こんなに大きな声出せるの?驚きなんだけれどと思う。  「え?したくないの?」  「いやっ、その……あっ、あれぇ?せ、せせっ……」  ある程度想定内と言いたかったけれど、こんなにパニックになるのは本当に想定外。どうしたらいいのかわからない。  「そう、君のソレを:ここに挿入()れんの」  「いっ、いれ……!」  顔がまるで水に濡れたトマトみたい、汗かきながら真っ赤になった。  「最近こっち使ってなかったからちょっと時間かかるかなあ」  「ふえっ、へっ、あわわ」  「ゴムある?あ、輪ゴムとかそういうオチはいらないから」     
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