一歩進んで二歩下がる

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 ぽろぽろと泣き出してしまった。ええっ?僕のことなんだかかなり勘違いしているのかもしれない。どうするかな。こんな:純粋(ピュア)な鴻池、いきなりじゃあもったいない。少しずつ味わわなきゃ。  「えっと、もう一回ちゅーからやり直す?」  そして、とりあえず直接触らせてもらうところからやらなきゃね。僕の可愛いストーカーさんは僕の可愛い弟子になる。教えてあげる、本当に気持ちのいいこと。  鴻池、君は目をしっかりつぶって待っているけれど、僕は口にキスするなんて一言もいってないからね。
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