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緊張している鴻池のそばににじり寄って、鴻池の肌をするりと撫でてみた。ああ、赤ちゃんの肌みたいだ、柔らかいお餅みたい。鴻池が自分の股間を隠した枕の上に膝立ちで跨った。鴻池は目の前に差し出された、僕の胸を凝視している。
自分でその先をくにくにと触る。人に見られながら触る、それも鴻池に、ああ素敵。ごくりと唾を飲み込む音が聞こえた、そっとそばに胸を寄せると舌先で少しだけ舐められた。
「んっ、上手、もっと」
その声がスタートの合図になったのか、鴻池が必死になっていてしゃぶりついてきた。もう可愛いったらありゃしない。
ふーっ、ふーっとものすごい息がの音がする。肌にかかる息に、こちらの息も上がっちゃう。
「はあ、はぁつ」と肩で息をしていたら、鴻池が目をぎゅっとつぶって「うっ」と小さく呻くようにして、ぶるっと身体を震わせた。
「え......」
「あっ」
まさか、まさかの?
「ウソだろ!乳首で、それも僕の乳首吸って?!イっちゃったの?えええつ?イっちゃったの?人の乳首舐めながら?」
「ともさん!そんな綺麗な顔で、ち、乳首とか、いっ、イっちゃったとか連呼しないで下さい」
いや、今はそこが大事でしょう。いや、僕はどうするのってことでしょう。
え、鴻池、まさかの賢者タイム到来?ここでギブアップなの?そんなに寂しそうな顔して……下向かないで欲しい。
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