初体験

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初体験

 ちゅっと首筋に吸い付いた、しっかり印も付けておかないと誰かに取られてしまうじゃない。びくりと身体を震わせた鴻池は、驚いたのか目を真ん丸に見開いて僕を見た。  「あ、あのっ」  「ん?ちゅーからやり直しって言ったでしょ?じゃあ、そろそろ服脱ごうよ」  「は、はい」  言われると素直に服を脱ぐ、あれ?僕が脱がせなきゃ自分では脱ぐんだ。って......いきなり全裸!?おお、男らしいね。そういう潔さは大事だよね。  「ねえ、僕が服を脱ぐところをしっかり見ていてね」  鴻池の視線を感じるのは幸せ。そっと隠れて見ていてくれたらもっと幸せかも。僕は鴻池に見られると思うだけで、ぞくぞくしてしまう。  「......あの?ど、どうしたら、いいのでしょうか......」  ゆっくりと見せつけるように少しずつ脱いでいたら、鴻池が慌てて枕を掴んで前をおさえた。抑えないで欲しいのに、そこが一番見たいのは同じだよね僕だって。     
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