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「先輩じゃなくて瀬奈先輩だろーと言ったろーが！！」
いや、聞いていない……俺の記憶では。やはりこの人とも話したのか……瀬奈と言う名前なのか
「すいません瀬奈先輩……」
「ふむよろしい。……それであの子に刺されたみたいだね」
「はい……信じられないですけどね……」
「命があっただけ良かったと思うべきだよ。君は」
瀬奈先輩は窓の外を遠い目をしながら見つめている
それにしてもお見舞いに来てくれるのはとても意外だ。球技大会の日なにがあったのか気になる……
探りを入れてみようかな……
「先輩は流石に球技大会は参加したんですよね？」
「は？え？なに？どう言うこと？」
「え？」
予想外の瀬奈先輩の反応に戸惑う、変なことを聞くべきじゃなかったな……
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