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『お父さんごめんなさい。
私、ユズリハのために死のうと思う』
『馬鹿な事を言うな!お前達はまだ若い!
二人して生き残る道はきっとある!』
『ユズリハはそうかもね。でも私知ってるよ。
私の病気は、臓器移植じゃ治らないって。
隠さなくてもいいよ。私の死は確定してるんだ』
『竜花……っ』
『今ここでユズリハが死んじゃったら、
二人して無駄死にになっちゃう』
『でも、ユズリハは臓器があれば生きていける。
死ぬのは私じゃなきゃ駄目なの』
『……なあ竜花、聞いてくれ。前にも言ったが、
お前の名前は竜舌蘭から取ったんだ。
いつか、花が咲くまで長く生きられるようにって』
『だったらなおさらこうするべきだよ』
『どうしてわかってくれないんだ!』
『……お父さん知ってた?竜舌蘭って花はね』
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