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「忠告しておこう、ユース。いいか。一度でも、その手を血に染めたものは二度とこの塔から出られない」 「……一度でもって……?」 掠れ気味のユースの声はあまりにも小さく、誰の耳にも届かない。 「それでも構わないというのであれば、上るがいい。ユース少年。最上階を目指して。お前が望む心のままに。最上階に辿り着くことが出来れば、お前の願いは叶うだろう……」 そう。 それがたとえどのような願いであったとしても。
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