彷徨いの霊界

お姉さん

ところで僕はどんな姿しているのだろう？
変な姿だったら嫌だな。

僕が見たのでは原型をとどめてない人、蛇みたいな魂や犬、猫とされる魂が普通に話してきたり或いは襲いかかってきた。

ここ霊界は割と殺伐としていて自然界の中に放り出されたような無法地帯だ。

だからだまし討ちしても奴隷のように扱っても何の罪にもならない。

僕らのような弱い魂には溜まったものじゃないが…チヨさんは結構強いと言うのか、何とか上手くかわしてきたという感じだ。

結構霊界で色々な目に遭ってきたんだろう。
どれくらいいたかは詮索しないでおこう。

でも僕はどんな姿をしているのか、霊界には鏡なるものは無いし実際自分がどんな姿なのかわからない。

チヨさんが警戒していないのを見るとそんな変な姿では無いのかも？

僕は川に映った自分の顔を覗き込む。