死からはじまる

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人の忠告にハッとした僕は思わず立ち止まる。 前には「助けてくれ!」「私が何したって言うの?」 と人々の助けを求めるかのような悲鳴が僕の脳裏に叩きつけるように響いてきた。 ずっと聞いているとトラウマになりそうだ。 僕は頭が痛くなってきて頭を抱えた。 よく見ると目の前にはそこに蔓のようなものに縛られて動けないでいる人々が…。 「この先は自殺した霊や利用されて悪い霊に漬け入られた魂が縛られている、先に進んでしまったら貴方も危ない所だったわ!」 声の主は女性のようだった。 僕が振り返るとそこには20前半くらいの若くて綺麗な女の人がいた。 手にはスケッチブックとか絵を描く道具とか持っている。 「それより…ここはどこなんですか?」 僕はその人に聞いてみた。
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