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「やっとここに辿りつけた…これで来世まで行けるはずよ…」
目の前には大きな湖があって彼岸花のような花が咲き乱れている。
綺麗な風景だが空が淀んでいるからなのか…どこか不気味な印象すら感じる。
それと僕が気になったのはお姉さんの持ってるスケッチブックだった。
これまで怖い霊に襲われたり色々危険な目に遭ってたから余裕が無かったけど今は周りに怖い霊もいないし障害物もない。
今のうちに聞いてみよう。
「お姉さん、そのスケッチブック、見せてもらって良いですか?」
僕は気になったお姉さんの手に持つスケッチブックに手を伸ばす。
「え?やだ恥ずかしい!」
お姉さんは顔を真っ赤にして恥ずかしがる。
お姉さんのこんな表情は初めてだった。
こうして見ると凄く可愛い。
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