私は吃音なので、上手く話せません

第一回 吃音って何で辛いの？

こんにちは、七々扇です。

今回は、吃音って何が辛いのか、こちらについて書いていきたいと思います。

まず初めに、私がこれまで生きてきて、吃音である事を理由に、死にたくなった瞬間を箇条書きで挙げていきます！

・小学生の頃、連絡網で電話を掛けたら、自分の名前が出て来なくて、変質者と間違えられる

・ローソンで、本当はからあげクンの「レッド」が食べたいのに、「レ」が言えず、いつも「チーズ」を買ってしまう

・国語の音読で「走る」という言葉が五回くらい出てきて、読み方は知っているのに
毎回「……っは…はしっ…」みたいになってクラス中に爆笑される

・友達と話をしている時に、ふとした時、吃音が出て言葉に詰まると、「ははは、七緒ちゃん、かっかっかっ…って吃ってるー！」と吃音のモノマネをされる

…書いていて悲しくなってきましたね。

この様に、日常的に辛くなるシーンが多々あるので、言葉を物凄く選んで生活しています。（吃りそうな言葉は、変換して言ったりします）

そんな、神経を使う生活を送る様になった理由は、やはり上記の様に、人に笑われ、からかわれてきて生きてきたから、なんですよね。

吃音は、その時の精神状態で悪化したり、良くなったりします。

周囲に笑われる事で、より話す事に対して恐怖心を持つからです。

恐怖心を持ってしまうと、

「話すと、きっとまた吃ってしまう…そしてまた笑われる…」
↓
その緊張から、やはり吃る
↓
結局笑われて、↑へ戻る

という、負のスパイラルに陥ります。

これが、より吃音を悪化させてしまうのです。（だから私自身も、小学、中学の頃一番酷かったのです。涙）

では、吃音の人が、もし目の前で盛大に吃った時、どの様にしたら良いのでしょうか？

私は「何も反応しない」でいてくれると、とても嬉しいです。

プッと笑われたり、
モノマネされたり、
何か言われる事で、傷付いてきました。

もしいつか、「こ、こん、ここん、こんにちは！」と盛大に吃る人が現れても、

「狐かよ！」
「こ、こ、こん、こんにちは！」

などではなく、

「あー、こういう話し方の人もいるんだな」位に思って、受け入れて頂けますと幸いです。

少し自分と異なるな、と思う人を見ても、笑わず受け止める。私自身も、肝に銘じて生きたいと思います。