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『これより、白蘭学園高等部の入学式を執り行います___』
「ちょっと唯!始まる前から寝てどうすんの」
「( _ _)zzz」
まぁ、あれだな。
この学園で良いとこって椅子がふかふかな事だよな。
うん、寝やすいわ。
「……あーあ、耳栓しないで寝ちゃって。
後で耳痛くなっても知らないからね」
???side
さて、唯も寝ちゃったしこの学園の説明でもしようか。
僕?僕はまぁ唯の親友だと思ってくれてたらいいよ。そのうち出てくるから。
じゃあまず唯のことからね。
名前は篠宮結。
深い藍色の髪にそれよりちょっと淡い藍色の瞳(自前らしいよ)の俗に言うイケメン君。
ただ、目つき悪いから怖がられるわ、喧嘩売られるわで素行はあまりよろしくないかな。
本人は売られたら買うって感じみたいなんだけどね。まぁ、唯は喧嘩してる暇あったら寝てるような奴だからなぁ。
三度の飯より睡眠ってくらい寝るのが好きで、いつでもどこでも寝ちゃうからね。
教室来ないなって思ったら中庭の木の上で寝てたこともあったな……。
おっと、唯の説明はこのくらいにして、学園の説明しないとね。
僕達が通う白蘭学園は、幼稚部から大学部まである男子校で所謂お金持ちのエリート校ってやつ。
僕と唯は幼稚部からの幼馴染なんだ。
お金持ちの子供が通うってことで警備の問題から考えて山奥に建てられたらしいよ。で、ここまで通うのは大変だし通学中も危ないってことで中等部からは全寮制になってるんだ。
大学部は一般学生も多いから都内にあるし、幼稚部や初等部の校舎も都内にあって自宅から通えるようになってるけどね。
それで、中等部と高等部はたとえ学生であっても簡単には外出はできないようになっていて、当然思春期真っ盛りな男共はいろいろ持て余してるわけ。そこは、いくら金持ちのお坊ちゃんと言っても変わらないよね。ダッテニンゲンナンダモノー( ˙³˙)
え?喋りすぎって?あー……ごめんね?でももうちょっと喋らしてくれる?ほらまだ学長が長々と話してるしさ。てことで、次行くよー!
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