貴女の死に祝福を

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僕の人生は「呪い」だった。 前世があるなら、とんでもない大罪を犯したに違いない。 生まれた落ちた瞬間から「愛」という言葉とはこと離れた僕の人生は まるで父・母の奴隷だったのだ。 痛みと孤独が僕の幼年期だった。 やがて、僕は牢獄から抜け出せるが、それでも僕に空いた深い傷は癒されることはなかった。 僕は孤独のなかで生きる意味を探し続けていた。 そしてある日ふと今まで積み重ねてきた人生を思い返していたとき、僕は死ぬことに決めたのだ。 首吊りは痛みを感じる前に死ねると誰かが行った。 僕はロープを片手に朝日がきれいな海の見える場所を誰かの記憶から探しだし足を運んだ。
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