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事務所の窓から、止みそうもない雨を見つめていた。 佐々木さんが、所長に遅れるとメールをしてくれた。 雷も鳴り出し、あたしは怖くなってきた。 「谷澤さん、雷・・・苦手?」 佐々木さんの問いかけにあたしは頷いた。 「じゃあ、トランプでもしようか?2人ババ抜き。」 佐々木さんは机の引き出しから、トランプを出してきた。 「たまにやるんだよ。お昼奢るヤツ、決めたり。」 あたしは生田くんのイスに座った。
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