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あなたはどうやって女を抱くのだろう… 仕事中、ちょっとそんなことを考えていた。 「お疲れ~」 って事務所に戻ってきたのは、佐々木巧真さん。 「お疲れ様です。」 あたしの名前は谷澤茉優。 佐々木さんに片思い中。 「顔、赤いけどどうした?事務所、暑い?」 「あ、大丈夫です。あれ?生田さんは?」 「生田くんなら、コンビニ行くって言ったから置いてきた。また午後から合流するけどね。」 佐々木さんは、コンビニのビニール袋をあたしに見せた。 「谷澤さん、お昼食べた?まだなら一緒に食べようよ。」 佐々木さんに言われ、あたしは冷蔵庫からお弁当箱を出した。 「お茶、入れてから行きますね。」 佐々木さんは、了解って一言言って休憩室にむかった。
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