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泣かずに最後まで読み終えた。そして先生にありがとうございますと言ってから教室に戻る。
そして自分の席ではなく黒板の前に立った。そして教卓を両手でバン!と大きく叩いて注目を向けさせた。
「岩下さん」
「は・・・は、い」
彼女は名前を呼ばれたことが意外だったのか声が裏返っていた。私はそんな彼女に向かって深々と頭を下げる。
「なにも出来なくてごめん。これから友達になってよ。それで一緒に楽しい時間凄そう」
「わ、私も秋葉と同じ気持ち。なにも出来なかった分、挽回させてよ岩下さん!」
「そして木村さん、私は大人でもない、なんの力もない子供。
だからあなたのしたことに説教なんてできない。でもこれだけは言わせて」
―その場に不要な人も、ましてや不要な命も存在しないんだよ
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