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コプトテルメスは嘆息した。これで、行かなければアルマディリディウムの言ったとおり、さぼってしまうことになる。
コプトテルメスは軍人だった。
もっとも、軍人には二つの仕事があり、コプトテルメスは片方があまり好きではない。
「敵が来たんだな? 侵略じゃなくて?」
「そうだ。だから、早く来い!」
女王率いるコプトテルメスのコロニーは、塔を侵略しようとしていた。女王は、かみさまを倒し、自らがかみさまになることを願っている。だが、かみさまに心酔しているコプトテルメスは、もちろん、そんな風になってはほしくないのだった。だが、女王から生まれたものである以上、かれに従わないわけにもいかない。そのため、コロニーから離れはしないものの、侵略の仕事はできるだけさぼるようにしていた。
コプトテルメスは、親友に別れを告げると、重い足取りでコロニーに戻った。
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