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ララが出てこないなら、無理に変なモンを食べなくてもいいんじゃないか? そもそも、こんなもの俺は食べられないし……。
しかし、数分遅れで出現されて文句を言われても面倒だ。
彼はしばらく考えたあと、なるべく一番フルーツと生クリームのトッピングが少ない物を選んだ。それでも、注文したあとしばらく怖気が走った。
一方真織は貴絋の忠告も聞かず、10枚重ねのパンケーキを選ぶ。
「貴くん。自分が正しいと思ったことを貫くってことは、とても勇気がいることなの。でも、間違ってないと思ったら、絶対にそれは曲げないで」
彼女は自分の信念を貫くことの大切さを、身を持って息子に教えたのだった。
――好きにしろ。
もう言葉も出ない。出るのはため息だけだ。
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