ハンバーグ

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 その気持ちを自覚してから気付く、とうに自分は光一とそういう仲(ともだち)になってしまったのだと。  目眩がした。一瞬回りの音がすべて消えて、頭の中がクリアになる。 『行けばいいじゃない! きっと楽しいよ』  悩む貴絋の頭に突如響いたのは、そんな言葉だった。  ただし、女の声で。
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