第1章 再会

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2人は揃って、飲み物を飲んだ。沈黙が流れていく中、真也の後ろから革靴の足音が聞こえてきた。 すると、千紗は待ってました言わんばかりに笑顔でその革靴が聞こえる方に手を振った。 笑顔の作り方からすぐ男性だと分かった。真也は嫌な予感がした感じだった。 『どうも、初めまして。なんちゃって初めてじゃないか(笑)』 真也は男の顔をじっと睨みつけた。獣のように睨み、噛みつく勢いだった。 『よう真也!久しぶりだな。5年ぶりだっけか?』 何年だっていいという顔で再度、睨みつけた。真也には許せないその男は笑みを浮かべた。 『卓哉がなんで来るんだよ。関係ねぇだろう。こいつは』 真也は困惑しながら口を開き、千紗と卓哉を交互に睨みつけた。絶対許さないといわんばかりに睨みつける。すると、千紗が反撃の狼煙を上げた。 『関係なんてないわよ。とりあえず、指輪を返してよ。早く!!』 更に真也の顔は真っ赤になり目の勢いは増した。しかし、冷静になり真也は席を立ち、ファミレスの外へ出ていこうとした。 『ちょっと、真也!!話聞いてるの?』 千紗と卓哉は急いで会計を済まし、真也の後を追った。
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