水たまりに飛び込んだら

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 今日は雨。今は梅雨の時期だからね。当然雨の日も多くなる。  そして僕は雨の日が好きだ。  何故かって?  それはね! 僕が水で出来ているからなんだ!! そう、僕の名前は水分子君っ!!  そして隣にいるのは僕を生み出したせんせー。せんせーは雨に濡れないように傘を差している。僕はそんなせんせーを無視して傘から出ていく。 「あ、コラ!」  せんせーは走る僕を追いかけてくる。僕はそんなせんせーを見ながら目の前にある水たまりに飛び込んでみた。きっと、水たまりの中に入ったら水面に反射している世界に入れるんだろうなと思って。  飛び込んだ。そして、アスファルトに激突した。 「いたぁぁぁいーーっ!!」  痛かった。泣くほど痛かった……っ!!!  まさか水たまりの下に硬いアスファルトがあるなんて思ってなかった。僕はせんせーを呼ぶ。せんせーは苦笑いしながら僕を慰めてくれた。よしよし、と。  そして僕とせんせーは一緒に手を繋いで帰っていった。僕は家に帰って牛乳を飲みながらせんせーに言った。 「はぁぁぁん?」 「あっこら、ヤケ牛乳するな!」 「せんせーが言ってくれなかったからでしょっ! 本っ当に痛かったんだからねーっ!!」  手に持った牛乳を机に叩きつけながら僕はせんせーに八つ当たりした。そんなある雨の日の日常。
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