消えゆく者達へ

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「それでは、定例会議を行います」 「ええと、まずですね、食糧の配布についてですが、ビカル村には予定通り配布予定でございます」 「ミネル村にはもう配布済みですか?」 「ええ、予定分配布しております」 「ですが、この報告書を見ると、ミネル村はこのままいくと食糧不足に陥りますよ。冬を越せそうにありませんね」 「確かにそうですが、それはミネル村の責任ですね、食糧は平等に分配されているのですから、不足の責任は取るべきです」 「そうですが、さすがに哀れではないですかね」 「甘いことを言っていては、腐食しまいますぞ」 「ま、今回はこのままで行きましょう。結果を見て次回対策を考えると言うことでおねがいします」 「わかりました、では次回」 「それでは定例会議をおわります」 「大変です!ミネル村の者たちが食糧難にて餓死をし始めました、、」 「なにが大変ですが、そんなことは分かっていたことですよ」 「そうですが、それだけではないのです」 「といいますと?」 「ミネル村の者たちがビカル村を攻撃して、戦争が起きています」 「なんてことだ、、、早急にビカル村に物資を送りミネル村を滅亡させてしまいなさい」 「は!早急に致します」 「大変です!!」 「どうした、ミネル村が滅亡したのだろ?何が大変なのだ?」 「ミネル村の者たちがこちらに攻めてきております」 「なんだと!なぜ、こちらに攻めてくるのだ!!」 「我々がビカル村を贔屓していると思ったようです、、もうすぐそこまで来ております」 「な、なんだと、、これだから、、、」 「急いで逃げましょう」 「うむ、そうするしかあるまい」 「ミネル村の者たちが門を破り、中に入ってきました、、」 「なに、仕方あるまい、ここでミネル村の者達と戦うしかあるまい、奴らに我らの怒りを思い知らせてやろう」 「ぐぉぉぉ、なぜだ、、なぜわれらが、、、、こんな、、こんな、、、ものた、、ちに敗れなければ、、ならん、のだ、、」 ・・・私が死んだ理由、、それは、、、人間を生み出し、、育てたか、ら、、 「我らを束縛する神などこの世界に必要ない、世界は我らの手で切り開くのだ!」
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