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抵抗することも出来ずに、抱きつかれた春樹に俺がおとなしく頭を撫でられながら待っていると、戻ってきた涼介はタオルを何枚か持ってきていた。
「さすがに周りを汚したら、理事長の借り物で悪いしさ」
細かいことに気がつく涼介により、そのタオルが俺の身体の下へと引かれて、即席の布団みたいになった。
そして、その上に俺は横向きに転がされ、打ち合わせをしたわけでもないだろうに、みんながそれぞれの位置へと移動していく。
俺の腰辺りは春樹に膝枕されるように少し高い位置にされ、その春樹の向かい側から涼介に足を押さえるように固定された。
下半身が少し持ち上げられているため、そのままだと床へとぶつけそうな顔はオキが俺の上半身を膝枕してくれているおかげで無事だが……いつの間にかみんなも服を脱ぎ捨てていたようで、興奮したオキ自身が目の前にあるのが、恥ずかしくて直視出来ない。
見ないようにオキの腰辺りに抱きついて顔を埋めると、熱いオキ自身が俺の鎖骨や胸辺りに押し付けられて、それはそれで恥ずかしかった。
腰の辺りには熱い春樹自身が触れているし、きっと陽愛くんや涼介も似たようなものなんだろう。
だが、そんなことを恥ずかしがっている場合ではない状況が俺の身体に迫ってきていた。
「最初、少し冷たいかも……我慢して」
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