禁断の一線

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 足元の方で陽愛くんがそんなことを言ったかと思うと、俺が何のことだか理解する前に、思わぬところに冷たい液体を垂らされた。 「な……にっ……?」    冷たさを我慢するとかそれ以前の問題で、そんな自分でも見たことないような後ろに何かをされるなんて想像もしていなかった。 「ちゃんとしないと、初めてで辛いからね」    言いながら陽愛くんの指で縁を撫でられ、身体が震える。 「や……やだ、あっ……」    撫でたり押したりを繰り返され、その慣れない気持ち悪さに俺の目にはまた涙が溜まってくる。  それでも、陽愛くんの手は止まらない。 「涼。これ、垂らして」    そう言うと自由になった両手で入り口を広げるようにされた。  そして、そこに涼介の手によって新たなオイルが垂らされる。 「ふぁ……あ……や、やだってば……!」    陽愛くんや涼介……それにきっと春樹にも位置的に俺のそこがどうなっているか見られているはずだ。  そう思うと恥ずかしくて我慢できない。  それなのに、中まで垂らされたオイルの力を借りて陽愛くんが俺の中へとゆっくり指を埋めてきた。 「……っ……!」    異様な感覚に俺の身体が硬直したが、陽愛くんの指は止まることなく入ってきて、その指をくっと中で曲げられた。     
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