藤堂春樹先生の朝

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 本来ならば正当な言い訳になるだろうが、あの近藤主任の美意識がそれを許してくれるとも思えない。 「会議までに間に合いますように!」      藤堂先生は両手を合わせて祈るようにそう言うと、愛車の鍵を手にしてその場を走り出した。
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