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テヘ、
グチャ!
廊下に響きわたる、不吉な音。正直気持ち悪い。その音の先には、沢山のやまずみになった無数の死体が転がっている。
グチャ!
耳を塞ぎたい。しかし、僕にはそれはできない。
僕は耳を塞ぐことはできないのだ。
何故ならもう、両手がないから。生まれつきではない。ついさっき切られた。
グチャグチャ!
音が近づいてくる、
「ああ、もうダメだな。」
僕は将来を諦めた。昨日まではあんなに楽しかった世界が、1日というあっという間の時で世界は変わった、いや、、変わってしまった。
もう、奴の容姿は見えている。
説明ができないほど残酷で、冷酷で、どこか悲しい奴を見ると、自分は死ぬと確信できた。
もう、言い残すことはない。いや、あった。しかし、もうどうでも良い。くだらない事だ。
、
、
、
!?
僕と奴に、面識があった。
その人は僕の唯一の親友。
悲しい時もつらい時も、共に頑張ってきた友磨だった。
「な、何してるんだ?」
僕の問い掛けに、答える様子はない。
奴が言った最後の言葉は、、、
「死ね」
僕はその声と同時に死んだ。
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