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三岳からの助言は忘れたが、自称神の怪しさは忘れていない。なので、家の中に防犯カメラを設置しておいた。満喫で寝た後のことだ。
あまり隠しカメラ的にはなってないので、バレて、カメラが撤去され、自称神が怒り心頭で俺を待ち構えている、そんなシチュエーションを想定して帰宅したのだが、一応寝ていたのでよかった。
撮ったものは観るしかない、同時に購入しておいた再生機器に、防犯カメラを繋いだ。しっかりと映っていたのでよかった。
だが、気になる点を、何個か見つけた。
取り付けたときからカメラを回しているので、六時まで飛ばした。
自称神が目を覚ました。すると、俺を探していたのだろう、辺りを見回した。そして、俺が家をすでに出ていったことを確認した証拠に、「オレの下僕よ、まだ決心が固まっていないのか。ならばそれでいい、オレはいつでも待っているぞ」といつもの調子で独り言を発した。そして、
「なんでこの時間に森はいないんだよ、たっくんが『アイツは常に朝七時に起きる』っていってたのによ!」と、近所迷惑スレスレの大声を発してキレた。ここで、一つ疑問が残る。
何故、『たっくん』を知っているのだ?俺の名前である森はは手紙受けに書かれてあるので、自称神にとっては周知の事実だが、『たっくん』はきっと、俺の幼馴染だ。これが、気になる点の一つ目だ。
間髪入れずに二つ目が出てきた。
「そして、二時になっても返ってこないなんて、何をしてんだよ!」漫画を堪能していた。それに、その一時間後にはしっかり帰ってきた。
「はっっ!まさかアイツはラブホに行ってたのか??」満喫は狭いし、第一そんな行為は一人用の個室で出来る訳がない。また、あったのかは知らないが、行為を助長するような本は読んでなかった。
「もし、そうだとしたら、このオレが天誅を与えないといけないな」今日もさっさと家を出ないといけないな、そう思っていた。
「…朝シャンでもするか」そう言って、脱衣所のほうに歩いていった。
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