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後輩「ねえ、先輩。文芸部で一番イケメンの山田部長に告白したって本当ですか?」
先輩「ブフーッ! ゴホゴホッ。お、お茶が、気管に……!」
後輩「先輩どうなんですか? 部長が部活を引退するのに合わせて、告ったって聞いたんですけど」
先輩「だ、誰がそんなことを」
後輩「他の先輩たちがみんな話していましたよ」
先輩「あいつら……! 後でお仕置きだ!」
後輩「で、どうなんですか? 先輩の分際でイケメン部長に告白したんですか?」
先輩「ぶ、分際……。あたし先輩だよ!? もっと敬ってよ!」
後輩「先輩が敬えるような先輩になったらちゃんと敬います」
先輩「いや、敬えるでしょ! あたし色々と教えてあげたよ!」
後輩「うーん。覚えが……」
先輩「いやいやいや。覚えておこうよ」
後輩「具体的にどんなこと教わりましたっけ?」
先輩「え? ……えーと、ほら、あれだ」
後輩「あれって何ですか?」
先輩「ええっと……。面白い本を教えてあげたり……」
後輩「そうですね。この前、教えてもらったミステリーも面白かったです。先が気になって一晩で読みきりました」
先輩「でしょ? あのミスリードからのどんでん返しが見事でさ。主人公のキャラクターも味があって良かったし」
後輩「良かったですけど、それで先輩を敬えと」
先輩「……敬って?」
後輩「本気で言ってます?」
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