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先輩「そりゃまあ確かにこの程度で先輩面するなって感じだろうけど……」
後輩「冗談で安心しました。で、どうなんですか? 告白したんですか?」
先輩「くっ、まだ続けるか」
後輩「これで話をそらされるとしたら、それは先輩ぐらいしかいません」
先輩「扱いが酷い……。……いや、確かにさ。告ったけど……」
後輩「……」
先輩「ちょっと、聞いてきたのはそっちのくせに、いきなり黙らないでよ」
後輩「驚きました」
先輩「え?」
後輩「先輩にそんな勇気があったのかと驚きました。他の先輩たちが言っているのは尾ひれはひれが付いてさらには背びれやら手足やらまで付いて一人歩きし始めたただの噂かと……」
先輩「それどんな化け物よ……」
後輩「いつから好きだったんですか?」
先輩「……入部してすぐに」
後輩「三年も好きだったんですか。気付きませんでした……」
先輩「気付かれないようにしてたからね」
後輩「単純なところが魅力的な先輩のくせに生意気です」
先輩「え? それ褒めてる? 貶してる?」
後輩「部長のどんなところが好きだったんですか? 顔ですか? イケメンだからですか?」
先輩「顔だけみたいな言い方はやめてくれ」
後輩「では、顔は全く関係ないと?」
先輩「そりゃ全く関係ないと言ったら嘘になるけど……。でも、言わないよ! 恥ずかしい!」
後輩「俺もよくイケメンって言われます」
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