ほどかれてつながる

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 何かがとけて、ほどけて、開いているような気持ちでした。  身動ぎしないまま、肩で息をしていると、貴公子も衣を脱ぎました。  貴公子の股間は、赤黒くそそり立ち、鎌首をもたげる蛇のようです。  ああ、あれが、きっと、あそこが牙を向いて、自分の身体は食いつくされるに違いない。  そう思って、ミヒロは目を閉じました。
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