贄の儀式

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 蛇が、蛙をひとのみにするように、一瞬ですむのでしょうか。  それとも、全身の骨を砕かれるのでしょうか。  それとも、血が、息絶えるまで流れ続けるのでしょうか。  恐怖に、ミヒロは身をすくめました。  早く、終わってしまえばいいのに。  そのように思えば思うほど、時はじれじれと長く、永遠のようにも思えました。
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