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「なぜだ! 地獄の鬼の瘴気だぞ! それを食らって無事でいられるなんてどういうことだ!」紫の鬼は後ずさりする。
「この子のおかげよ」大鎌の刃の部分を撫でる。「この子は大昔の刀よ、珍しいでしょ、肉厚な内反りの日本の刀なんて、この子のおかげで私には毒の類は効かないの、もちろん地獄の瘴気とやらも」
攻め続けたガン・フーだが、ここにきて、一歩、二歩と後ろに下がる。
「結局退屈な作業だった」今度は美空がニヤリと笑う
『神格着火ヤタガラス』美空の仮面に付いている赤いカラスの模様が揺らめく、そして背中には赤いカラスの羽が現出した。
赤い世界に入る、全てがスローモーションで、美空だけが高速に動ける世界。
爆発的な身体強化と、それを知覚できる鋭敏な感覚
一気に紫の鬼の上空に飛び立ち、そのまま降下し紫の鬼を真っ二つにする、そのまま原型を留めることが出来ない程に細切れにした。鬼の姿のままガン・フーは何が起こったのか理解する間もなく塵になった。
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