私、カエルの神様です。

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そもそも鳥かごの神様って、神様界にいるのかな?」って。 そうしたら、鳥の神様も慌てて『神様名鑑』開いて、 「鳥かごの神様、いねえええええええ!」って叫ぶもんだから、 遠くで鳥の声がぎゃーぎゃー聞こえたのよ。 でも慌てて飛んで行ったところで簡単に捕まるはずもなくってね。 あらためて作戦練ることにしたわけ。 鳥かご自分で作るか、うまく工夫してつなぎ留めておくかとか。 なにかそういう器用な神様にお願いしたらどうかなんて話をしながらね、 そのうちに鳥の神様が落ち着いて、 「あとは自分で結論出します。ありがとうございますって」 深々と頭を下げてね。 「今どきの神様にしては、腰が低くていい神様だわ」 なんて思いながら、カエルの神様、自分のうちに戻ることにしたの。 そしたらね、帰り道で見ちゃったのよ。 カエルの神様が頑張って創ったカエルがね、鳥に食べられてるところ。 泣きそうになったわ。 それはそれはもう悲しかった。 でも、逃がした自分が悪かったんだし、文句言えないなーって思ってね。 でね眠い目擦ってまたカエル創りました。 新作もばっちり。 カエルの神様、今度のカエルたちは積極的に自由にさせたの。 逃げたかったら逃げなさいって。     
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