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ユウイは力無く垂れ下がった両足を指で差した。
「これ、一生このまま?」
男はわずかに間を空けて、答えた。
「──ただ相応しいかたちになられただけのことです」
いずれ両の手も、足と同じく動かぬようになってしまうのだろう。そうして私の神格は、ますます高まるのだろう。
「そう」
ユウイは頷いた。男は立ち止まり、ユウイを見据えた。陽光の降り注ぐ中にあっても深い闇の色をしたその睛を見つめ返して、この神の世話役の男もまた、一心に救いを求める一人なのだなと、ユウイは思った。
「……パフェでも食べますか、」
無表情を崩すことなく男は云った。うん、と、ユウイは頷き、男の頸にすがりついた。
【 終 】
* 最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました! *
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