星空の下で

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空が薄暗くなってきて 夕食は、英恵さんが備えつけのキッチンで作ってくれた。 さすが、小料理屋の女将さん。 バーベキューで残った余りもので、美味しい料理をたくさん出してくれるので、綺麗に食べ終えてしまった。 食後の皿洗いの担当は私と由香里。 ここのオーナーさんとおしゃべりして来ると言って管理人室へ向かう英恵さんを見送って、お皿を運んだ。 「ね、このあと、星見に行くのどうする? どうやったらお互い2人っきりになれるかなぁ?」 皿洗い中、由香里がコソコソと耳打ちする。 「そうだなぁ……初めは4人で見て、それとなく移動しちゃうとかは?」 ニヤニヤ顔を抑え切れず、私は答えた。 「じゃあ~、私リードして、穂高くんを誘おっかな?」 「えっ! 由香里すごおい! 勇気あるー!」 うっかり大きな声を出してしまい、しまったと周りを見回した。 由香里も一緒になって辺りを見回し、咲夜と穂高くんが気づいていないことを確かめると、再びヒソヒソ話し始めた。
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