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せっかくの憩いの時を邪魔され、些か不満だがしょうがない。
「こんにちわ。どうしたの?」
スポーツバッグを肩にかけていて、全体的にボーイッシュで小柄な感じ。黒髪は肩にかからない程度で化粧っ気もほとんどなく、やけた肌は見るからに活発そうな少女だ。
二重のくりくりした目がどことなく小動物を連想させる。
「あっ、はい。その、小町先生に折り入って相談があって…」
入ってきた勢いとは打って変わってモジモジと話し出す。
…またか。
そのお決まりの様子に内心ため息をつく。
「…何?」
「…その、実は好きな人が居まして。」
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