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【悪い、邪魔したな。
別れよう。】
そう短いメールを送信して、携帯電話を二つに折ってしまいたい衝動にかられたが、親に何て説明するのか困るだろと思い直した。
こんな時ですら、思い切った行動に出られない自分自身がおかしいはずなのに笑えない。
ひたすら流れ落ちる涙を乱暴に制服の袖口でぬぐったが、まだ暫く止まりそうにない。
「くそっ。」
泣き顔を晒して帰る訳にも行かないと、直ぐ近くにあった男子トイレでバシャバシャと顔を洗った。
洗面台の上の鏡に映るのは目を真っ赤にして茫然とした顔をしている俺の顔で、それがとても滑稽に見えた。
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