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「従うしかない……」
本当にそうなんだろうか。私たちは神の元で、ただ駒のように動かされて、捨てられてしまう運命なんだろうか。
私たちは一つしか願っていない。それすらも叶えてくれないのか。
ただ、完結を願っているだけだ。多くを望んでいるわけじゃない。それなのに――――。
「ハヤミマコトさん。こちらへ」
私は返事をしないで立ち上がる。
女性に案内されて教室を出た。廊下をしばらく歩き、突き当たりの教室まで来ると中に入るように指示される。
私はそっとドアを開ける。
そこでは長テーブルを挟んで向かい合う人がたくさん。一つずつ仕切っているが、声は割と聞こえる。
さっき話したあの子も端の席に座っている。私は真ん中に案内されて座った。
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