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どうしたいか。
あの子は同じ物語の完結を願っていた。私はどうしたいんだろう。私は……。
「君が登場する物語は未完結のまま放置されている。作者さん……あ、君たちは神様って呼んでいたね。神様が完結させるかどうかは我々にもわからない」
わかってる。それも多分、完結させてくれない方の確率が高い。
「物語はいずれ終わる。そうだね……神様の記憶から消えることは出来るよ」
「それって、まさか……」
「死ぬのと同じこと。ほとんど望む人はいないけど」
ずっと予感はしていた。いつか、こうなってしまうんだろうって。
生まれた瞬間から愛してくれていたはずなのに、心が通わなくなったのはいつだっただろう。
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