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母に何の話をしていたのかと聞くと、私の性格や好きな物、得意な事や、休日の過ごし方等を話していたと言われました。何故そんな話をするのかと聞くと、この男性を私の結婚相手にしようと思っているからだと言われ、とても驚きました。驚き過ぎて、その場に硬直してしまいました。
その時私は16歳でした。相手の男性は25歳だと言っていました。男性とお付き合いをした事が一度も無い私に、いきなり結婚相手だと言われて、混乱してしまいました。
母に男性がどこの誰で何者かを尋ねました。すると母は不敵な笑みを浮かべ、答えました。「悪魔よ」と。
母の答えが、信じられませんでした。だって男性は、とても優し気で、紳士的な感じでしたので。
悪魔を信じていないわけではありません。神を信じるのであれば、対になる悪魔も信じなければならないと、教えられてきたからです。
私は男性に、悪魔である証拠が見たいと言いました。すると男性は、「いいですよ」と優しく微笑み、右手から火を出してみせました。
私は目を疑いました。確かに掌から炎が出たのです。ライターやマッチ等を使って、インチキをしたようには見えませんでした。
さて、続いての質問です。何故悪魔が母とお茶をしているのかです。母が信仰心を失ったからと言って、悪魔召喚でもしたとはとても思えません。
母の答えはこうでした。「父の本当の死因を教えてくれに来た」との事でした。
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