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ごめんなさい、を連発しながら公俊が間に入って止めるまで堪えるリウ
「妖かしっつうんは結構デリケートなんだ」
「なら、リウもじゃねえのか?」
ヒイヒイ言いながら公俊の腕の中に逃げ込んで丸まっているリウ
「何につけても例外っつうもんがある」
双葉はまた座蒲団の上に座りなおして、
「話を戻す、海ん坊を帰す段取りだけどな」
「その子に事情を話したのは今日で、考える時間がほしいっつうんで、明日また会いに行くつもり」
「よし、絶対に説得しろ」
「・・・わかってる」
正直気持ちは重いが、どうあっても直輝と大瀬は離れなくてはならない
もともと、出会ってはいけない2人だった
「そちらは引き続きおめぇらがなんとかしろ、きっちり仕事しろよ」
双葉も心配は絶えないが、手をつけた仕事は最後までやらせるのが村のやり方だ
このまま公俊とリウに任せて、どうしても無理だという事になれば村から手助けをする
しかし、そうなった時は公俊とリウは『妖しの護』の資格を永遠に失う
「やりとげろ!良いな?」
「分かってはいるよ、・・・やる」
よし、と双葉も一応の納得をした
「それで、他に報告はねえな?」
質問に特に含みはなかったが、心当たりがある公俊はギクリ、とした
「なんかあるんか?」
「あ~、うん」
後でバレたら大惨事だ
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