妖しの護

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「だから、俺ら、信じて」 「あのな、もういっぺん言ってみろし?」 やはり声は穏やかだ しかし眼はいつも以上に血走っている 「あの、」 「だから、」 「なにやらかしてくれた?おめぇら、それがどういうこんか分かっていんのか?」 双葉の怒りが伝わってくる しかし、 「信じられるって思ったんだ」 「思っただけか?」 眼を瞑り、空を仰ぐ双葉 「そうだけんど、それだけじゃねぇっつうか」 言われて、改めてこんなにもあっさりと沙耶を信じたのが不思議だと気づいた 沙耶は信用できる、誰にも秘密を話さない、と思えたのはなぜなのだろう? 「おめぇらがんな勘が鋭かったたぁ知らんかったなあ?」 嫌みより不安が強い感じだ 「ほんで、なにかあった時に、おめぇらで対処出来るつもりか?」 「なにかあった時、は来ないようにする」 「・・・」 この自信は何処から来るのだろう?言った公俊にも分からない 「・・・ほぅけ」 双葉はまだ全く認めてない様子だ それでもこれ以上は追求してこなかった しかし、 「リウ」 「はい?」 突然名前を呼ばれ、ビクリ、としながら背を正す 「おめえは海ん坊とこのボコ見張ってろ!」 「えっ?今から」 「当りめぇだ!すぐ行け!」 追い立てながらリウを社から追い出した     
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