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雪下 誠二さんは3年生でポジションはピッチャー。イケメンで誰にでも優しく、柔らかい雰囲気で性格もいい、俺の憧れの先輩だ。
「すみませーん、子供たちのために募金をお願いします」
「あっはい!暑い中お疲れ様です」
「えっ、お母さんが救急車で!?それは大変、俺が代わりにやっとくから、急いで行ってあげて!」
「ええっ歌手の丸井バツ子ちゃんからメール??悩んでるんだって…可哀想、返信しなきゃ…!」
ガシッ、と姫が雪さんの腕を掴む。
「アンタ馬鹿かっ!そんなん全部嘘に決まってんだろ!!」
「ええっそうなの?」
「いい加減学習しろ!」
「う…ごめん…。いつも姫に助けてもらってばかりだね。ありがとう姫」
「だから姫って呼ぶな!」
「あっごめんとう」
「な、名前も呼ぶなっ」
「え~じゃあなんて呼べばいいの?」
「うっせ、俺に近づくな!」
「えっ、待ってよ灯也~」
…ちょっと、いやだいぶ天然でお人好しなのがたまに傷だけど。それでも俺の尊敬する先輩っす!
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