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「えっ?…何処、此処?」
少年が戸惑うのも当然であろう、突然見知らぬ場所で目を覚ましたのだから。
「はぁ?」
…しかし、そんな事は知るよしもない青年は呆れ顔になり、少年を訝しげに見つめる。
「…と言うか。……貴方は誰ですか?」
「あっ?俺を知らねーのか…って事は、ここら辺の奴じゃねーなお前」
顎に指を添えて何やら考え込む青年。眉に皺をよせて真剣な表情を浮かべている。
「…おい。名前聞きたかったらまず自分から名乗れ、それが礼儀だろ?」
「…仙石大和…です」
「そうか。俺は‘ホウ統”、字は士元だ」
「?」
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