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「だってどーすんだよーっ」
教壇の上でちょっと怒っている工藤航を、三塚あかりはぼうっと眺めていた。
七夕を一日過ぎた、夏本番の日。熱気とクーラーが戦う中、LHRの議題は夏休み明けの文化祭での出し物についてだった。ただし、楽しそうな雰囲気はない。
お化け屋敷。喫茶店。お笑いライブ。劇。
一学年七クラス、被り禁止令が出されている以上、どこかが当然、貧乏くじを引くわけで。
リーダー気取る実行委員の工藤は、数人の仲間とお笑いライブをやりたいと主張し、第一希望はそれになった。が、ほかの候補も落選し、現在イチから考え直している。
地味で目立たない、を自称するあかりは、ひとまずだんまりを決め込んでいた。元々出た案以外なんて、ない。
困ったなあ、とは思う。
が――誰かが、プラネタリウムは? なんて発言したことで、事態は一変した。
「あ、神様!」
ざっとクラス中の視線が集まる。あかり――の隣の席に。
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