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「ねぇ、聞いた?302号室の香夏子さん」
「何々?」
「ええ、聞いてないの?顔面大やけどして運ばれてきた人よ」
「その人がどうしたの?」
「それが気味悪いのよ、痛い、痛いって言うのはわかるんだけど」
「うん」
「こっちが気にして大丈夫ですか?て言ったら、急にこっち見て、」
「あな、、たのかめ、ん、、、ちょうだ、い、、ちょう、だい」
「って言うの、、気味悪いのよ」
「うわ、、確かに気味悪いわね、、でなんていったの」
「それは、もう気持ち悪いから、無理ですて言いて逃げたわよ」
「そうよね、、そんなのまともに相手にできないわ、、」
「そこ!何患者さんの噂話してるの!」
「す、すみません。綾子先輩」
「でも、本当に気持ち悪いんですよ、焼けた唇で右手の中指をいつもしゃぶってるんですよ」
「それがどうしたの?患者さんはやけどして心に傷を負ってるだけよ、痛みが引けば落ちつくは」
「はぃ」
「あなた、香夏子さんの診察の時間でしょ?早くいきなさい」
「ええ~それは何とかなりませんか、あの人、ほんとにダメなんです」
「ふ、、まぁいいわ、今回は私が行ってあげる」
「ありがとうございます、さすが綾子先輩」
「まったく、調子がいいんだから貴方達」
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