喫茶店の中

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マスターのお友達と 兄さんの娘さん三人で喫茶店に出向きました 鍵は錆びて開かず 扉を押すと直ぐに開きました 何でだろう…中に入ると 薄ら寒いと言うか ひんやりしてて 外は明るいのに 中は真っ暗 そんなに広い店内じゃなく 懐中電灯を照らすと 分かる範囲で… お友達が 此処で見つけたと昔を思い出すように言ってました 僕が払ったお金は見当たりませんでした これも何でだろうと思った 奥には倉庫と言うか 豆の袋がそのままありました ゴミとカビで中は見てません それよりクモの巣だらけで 途中雨漏りしたのか 床は腐ってました その時 バキバキと床が割れ 下はこんもりとした土に…手が その後は良く覚えてなくて 警察に電話をしました それが昨日の事です また警察から聞かれるかも知れないが… (店主が全てを語ってたわよ) (どう言う意味ですか?) (笠木くんの体を借りて 店主が全てを話した) その後警察から連絡あって 白骨化した二人の遺体が確認されたとの事だった ボイスに残した通り お金は男のポケットから出て来たらしい 旧札って事もあり おそらく40年前の事件だろうとなった それから数日 Sさんが北海道で発見された 記憶を失ってるらしく 所持金は2000円 笠木くんがレジに置いたお金じゃないのかと思った あの喫茶店はその後解体されたらしく更地になってるそうだ もう出る事はないだろうと思う 笠木くんは 友達もこの喫茶店に入り睡魔に襲われたんじゃないかと言っていた それから半年 彼は一年ばかり外国へ行くと旅立って行った 私は 毎日仕事と部屋に籠りで 執筆活動してます (ハイハイ …幸です 分かった 今から行くよOK?)
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