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彼の名前は 笠木尚人28才 まだ駆け出しのフリーだが文字には心引かれる何かがあり 良く目を通していた
笠木はカメラの中身を語り出した
自分は友達の事故死が納得いかず 休みを貰いその日はK県の現場に向かっていた ひと月は過ぎていたが 何か手掛かりはないかと 何故関係ないK県に友達は向かっていたのか 慎重な友達は絶対居眠りなどしない ましてやK県なんて…何で?
車を走らせる事2時間 途中睡魔に襲われ 山の中腹辺りで車を停めて辺りを見回した そこにレンガ調の喫茶店が目に入った 蔦が絡まってるレトロな喫茶店だった
眠気覚ましにコーヒーでも飲んで行こうと思い 車三台程停められる駐車場に車を停めた 他に車はなかった
入り口のトビラがカランコロンと鳴る お~不思議な空間 昔テレビで観たような喫茶店だ
カウンタンーにはサラリーマン風のお客さんが二人離れて座っていた
窓際には女性が二人 何か楽しげに話をしてる
僕は壁を背に隅の方に座った マスターがメニューと水を持ってやって来た
(いらっしゃいませ ご注文決まりましたら及び下さい)
ニコニコした感じの良いマスターだった
お腹が空いてた事もあり コーヒーとサンドイッチを注文したが あいにくパンが無いとの事で スパゲッティなら出来ると言われ それを注文した
マスターから 美味しいコーヒーがあるが どうですか?と 多少お値段は高いですがと言われ
値段が高い まさか一杯5万程するコーヒー?焦った僕はマスターに値段を聞いた
すると一杯3000円と1500円があると…何故か5万のコーヒーを想像したので安く感じ1500円のコーヒーを頼んだ
スパゲッティは 500円 注文したのが来るまでに店内を見渡して どうしてもシャッターを押したくなったのだ
マスターに許可を得て 店内をカメラに収めた マスターがコーヒーを淹れてる所や カウンターに座った ビジネスマンらしき二人は後ろから 女性二人は暈しを入れ 手前のテーブルにピントを合わせたのだった
注文した物が来て食した 懐かしい味がするスパゲッティ…
コーヒーも 本当に美味しかった 今まで飲んだ事ないような味だった
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