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「そんな事言われてもね~…」
姿勢も目つきも変えない南部長。
「期待の新人の長谷部ちゃんのモチベがアップするんだったらいいんじゃない?アクロバット以外にも役目はあるし」
場の空気が重くなって来た時、辻先輩が助け船を出してくれた。
「…まあ、入部に明確な規定がないしね」
不満げに眉を寄せながらも、南部長が体の向きを変えた。
「こっち来て。入部届け書いてもらうから」
やむをえず、といった様子ではあるものの入部できるみたいだ。
「よかったね!」
あたしは再び真紀にハイタッチを求めた。
「うん…とりあえずはね。辻先輩、ありがとうございます」
真紀はタッチした後すぐに辻先輩に深く頭を下げる。「気にしないでー!」と辻先輩。
真紀はやっぱり真面目で礼儀正しい。
南部長は厳しい先輩みたいだけど、真紀の芯が強いところはきっとすぐわかってもらえるよね。
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