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「…それは、俺に知って欲しいってこと？」
くつくつと声を上げて笑う彼に余計に苛立って
悲鳴に近い金切り声が無意識に上がる。
「だからッ…あな、たには…………は、はいっ！？」
こんな展開予想してなかった。
…逆ギレした私を咎めるわけでもなく、
諭すわけでもなく…。
私をいとも簡単に黙らせる。
「本当、隙しかないね。
普通は否定する所でしょうが。
だから、あんなクソガキに舐められるんだよ。」
…何も言い返せないよ…。
正論の上に、悪意が感じられない。
「………あの、ありがとうございました。
迷惑掛けてすみませんでした。
…じゃあ、失礼します。」
勝ち目がない戦いに戦意喪失した私は、
逃げる気満々でお辞儀をして歩き出した…。
はずなのに___。
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